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中年へのカウントダウンは機械式の腕時計で刻む。

【SEIKO5】お気に入りを作れる!ブラックボーイならね!

10年以上前にゲトったG-SHOCK。俗にスピードモデルと呼ばれる5600で、ソーラーも電波も付いててまるで不満なところがない。ほぼ完璧。あえて言うのなら、現行モデルでは日付と曜日表示があるのに、僕のはどちらかしか表示できないところくらい。

他にもデータバンクなど安く見つけた時計に浮気したりもしましたが、基本的にG-SHOCK。ずっとデジタル派だったんですが、なんとなくアナログの時計を買おうかなと思っていた頃、ふと目に入った藤原ヒロシ氏が所有する黒のロレックスに興味を持ちました。ですがとてもそんなものは買えない。そこで似たようなモデルを探すことに。

余談ですがHF氏のロレックスはBAMFORD WATCH DEPARTMENTのもの。現在は受け付けていないようですが、ロレックスのカスタムを手がけていました。ケースの色はPVD加工によるもの。

MADparisなど他にもカスタムを手がける工房はあるのですが、保証を受けられなくなったりリセールが不安定になったり、リスクもあります。お金持ちの優雅な遊びって感じがしますね。

pintarestなんかをだらだらと眺めていて見つけたのがセイコーのSKX007、通称ブラックボーイと呼ばれるダイバーズウォッチをカスタムするmod(モディファイ)というカルチャー。そんなことできるんですね、全然知りませんでした。

このブラックボーイ、現在は廃盤になったため高値で取引されてますが、当時は2万円もあれば買える良心的なモデルでした。しかも機械式で200メートル防水。もちろんダイビングに使う予定はないんですが、文字盤に刻まれたオレンジの”DIVER’S 200m”というテキストが誇らしいです。

現在はサードパーティー製の黒いケースというものも存在しますが、当時はなかったため、バラして業者に塗装を頼みました。

ガスガンの改造などに使われるセラコートという塗装を選択。艶消しの美しいブラックになったと思います。ケースとベゼル、竜頭をお願いして、裏蓋はそのまま。これは単純に予算をケチったから。

←after →before 文字盤と3針はそのままです。

ベゼルインナーはヨットマスタータイプのセラミックモデル。ダブルドームの風貌からスロープするデザインになっています。ノーマルのフラットなツラよりも球面の方が時計って感じがするので好きです。平らな液晶よりも丸みを帯びたブラウン管のイメージというか。

わかりにくいですが、風貌とベゼルインサートがツライチになっています。

ベゼルはどこで買ったか覚えてませんが、サブマリーナータイプ。コインエッジなどが多く、サブマリーナーっぽいギザギザのベゼルはあまりいいのが見つからなかったのを覚えています。facebookで見つけたクアラルンプールの業者が製造しているものが良さげでしたが、ベゼルにしては高めでしたね。

サードパーティーの中でも有名なのはyobokiesDLWですが、いろんな国でパーツを製造してるファンが多く、そういうのを探すのも楽しみの一つだと思います。

ベルトはzulidiverを選びました。オメガも採用しているというNATOストラップのメーカーです。グレーのラインが入ったボンドカラー(その名の通りジェームスボンドが使っていたオメガに由来します)のほか、オールブラックやオリーブドライも購入しましたが、結局ボンドカラーばかり使っています。

公式サイトで購入しましたが、ものの一週間程度で届いた記憶が。しかも2本買うと1本プレゼントということで3本手に入りました。

いろんな国からパーツを輸入して、業者に塗装を頼んで組み立てる。一つの時計にえらく手がかかりましたが、それもいい思い出です。

完成した時は達成感がありました。ネットで見かけただけのよくわからない時計からスタートして、自分でそこにたどり着けたんだってしみじみしたのを覚えています。

カスタムすることの喜びを味わえたというと大袈裟ですが、クルマやバイクほど難しくなく、かといってお店にお任せというわけでもなく、自力でやれるというのも楽しいものです。好きなバイクとかクルマをめちゃくちゃにイジってやりてえなあ!っていう欲望を満たせたというか。

セラコートという塗装。傷つきにくいというのがメリットですが、腕時計のように毎日手首に巻いて使っているとそれなりに傷やハゲができてきます。最初はイチイチ凹んでいたんですが、今ではこれも味わいだなーと思えるようになりました。ジーンズの色落ちみたいなものですね。

現在はセイコー5というラインで国内展開しているものが後継と考えて良さそうですね。ムーブメントが変わっていて、リューズにネジ切りが付いていないため200m防水から100m防水になってますが、潜らないっていう強い気持ちで乗り切りたいです。文字盤に関してはブラックボーイの方が好みだったなーとか、別れにまつわる哀惜のようなものはあるんですけど、新しいものも受け入れていきたいです。黒いケースのモデルもあるし。

またヤフオクやメルカリでカスタムモデルを販売されている方がいますので、そちらで買うのもオススメです。組み立ては簡単とは言え、道具を揃えたり初期費用がかかりますし、失敗もつきものですから。

SEIKO5の公式サイトにてカスタムジェネレータがあるので、試してみてはいかがでしょう。色やベルトの素材程度しか変えられませんが・・・。

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